紀州鉄道は御坊臨港鉄道だったため、地元では紀州鉄道のことを臨港線と呼んでいます。
2006年8月13日
このページに登場するキハ603は2009年10月25日に、
惜しまれながら現役引退しました。
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紀州鉄道では平日はキテツ1というレールバスが走っていますが、 土日になると、このキハ603が老体に鞭打って出てきてくれます。 エンジンと車体の造りは一応かつてのキハ17系統です。 |
紀州鉄道ホームは紀勢本線御坊駅の0番線。 夏休みの日曜日だったせいか誰もいません。 |
やって来たキハ603。手書きの行き先表示板が車体になじんでいます。 なぜか社章が消されています。 |
喜び勇んで乗ります。乗ってみると懐かしい油のにおいとエンジンの振動が。 クーラーはおろか扇風機も無いスッキリした天井。30年前のローカル線のまま。 音を聴いてみる |
DMH17エンジン点検用のフタ。下でゴロゴロ回っています。 |
キハ603の運転席。キハ17に比べると前面窓が大きいので明るい。 |
テレカのコマーシャル入りのつり革。 |
いよいよ車体を揺すらせて走り出します。揺れるたんびにレールを削っていきます。 聴く |
しかし8分も走ると、終点の西御坊に着いてしまいます。 さすが紀州鉄道は日本最短の鉄道。 |
西御坊駅のホーム。一両でちょうどの長さ。せっかくかさ上げした乗り場が ずれていますが、これは平日のキテツ1に合わせたものか? |
西御坊の出札窓口と時刻表。なぜか小さい窓口。中に女性が一人おられました。 |
再び御坊へ向けて走っていくキハ603。 |
行った後、エンジンの停止位置。 |
乗務員氏が発着のたんびに手を入れていた謎の窓。 何を出し入れしていたんでしょう。気になりますがとうとう聞けずじまいでした。 御存知の方いらっしゃいましたら教えてください。 |
西御坊駅は元々は途中駅で昔の終点は数百メートル先の日高川でした。 |
廃止になった日高川駅までの区間の線路は今もほとんど残っています。 |
市役所前駅のほうへ向って歩き出す。家の軒先を行くキハ603 |
線路端に玄関がある家もあって、こういう光景も見られます。 |
こんな感じです。沿線にはもっと激しく建物が接近している所もあって、 そんな所では列車の窓から腕を出していると危ないので御注意。 |
市役所前駅。昔はキハの車体が待合室になっていました。 ↓ |
1972年6月撮影 左端の外れかけたブロックが上の写真では おそらく白ペンキが塗られているブロック。 |
紀伊御坊付近の踏み切り。遮断機はキハが間近に迫るまで降りません。 遮断機が降りてまだバウンドしている中をゆっくり通過するキハ603。 |
紀州鉄道の拠点、紀伊御坊駅を望む。左のキハは弟分の604 右の車庫にキテツ1が入っているのでしょう。 |
表から見た紀伊御坊駅。 |
駅に保管されている弟分のキハ604の方はかなり状態が悪くなっていました。 |
紀伊御坊駅は線路が減らされて、そこにホームが拡張されています。 この時は日曜の昼間で乗り降りナシでした。乗り降りナシの音 |
1972年当時の紀伊御坊駅。多分、上の写真と正反対の向きで撮っています。 |
すっきり新しくなっている今の紀伊御坊駅の駅舎の中。 |
駅の改札口の上にある紀州鉄道創業70周年のプレート この絵がある限りキハ603は安泰か? |
最後にもう一度、走ると真夏の熱い風が吹き抜ける紀州鉄道キハ603の車内。 このキハ603は2009年10月25日に、惜しまれながら現役引退しました。 サイト内の紀州鉄道関連ページです 御坊臨港鉄道 紀州鉄道を歩く 御坊の専用線跡 西御坊から日高川まで |
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