南海汐見橋線は大阪市南西部の下町を走る、まるで忘れ去られたような 鉄道です。現在は本線の岸里玉出と汐見橋の間を2両編成のワンマン電車が 30分間隔で往復するだけの盲腸線ですが、もともとは南海高野線の一部でした。 2006年7月17日撮影 地図を見る |
汐見橋駅の入り口からホームを見る。真っ先に目に入るのが改札口の上の 古い大きな沿線地図。南海高野線の始発駅だった頃の名残り。 |
ペンキがひび割れした地図の一部。和歌山付近と徳島あたりの図。 とっくに廃止になった和歌山市内の路面電車の路線図がそのまま残っています。 |
この地図を信じないでくださいという注意書き。やはり保存しているのだ。ろう。 それにしてもすごいヒビ。 |
昔は切符売り場だったところ。板が打ち付けられて同じポスターがべたべたと。 悲しい風景です。 |
切符売り場の向かいの売店跡。この角度だけ見る限り、廃墟に近い。 |
汐見橋駅の入り口。場所はJR難波の西ほんの500メートルの所ですが、 車なんかで走ってくると駅があることなどほとんどわかりません。 |
思い直して汐見橋のホームへ入ると、少しホッとします。 駅員さんは一人だけ見ました。 |
次の芦原町駅方向を見る。すぐ横に阪神高速が通っています。 |
芦原町駅から汐見橋方向を見たところ。ガード上を走るのは大阪環状線の103系。 ここのホームはかさ上げされてなく、低いままだったような・・・。しかしちゃんと複線 |
あまり交通渋滞にならない踏み切りと、埋め立てで川がなくなってしまった鉄橋。 |
木津川駅付近。大阪市内では珍しい、車が通れない小さな踏み切り。 |
木津川駅。駅舎と駅前広場。駅は無人で駅前も無人でした。 自転車があるということは通勤時間帯は多少賑わうのでしょうか。 それにしても、どこか遠いところへ来たような気持ちになってしまいました。 |
木津川駅入り口から駅前を見たところ。こういう景色の中にあります。すぐそばの 木津川には今も無料の渡し船があります。 |
木津川駅改札口を出たところ。何となく懐かしい風情です。 |
ホームから見た改札口。この木津川駅には引込み線があって、かつては 貨物の積み下ろしや貨車の入れ替えをしていたようです。 |
構内にある手動式の転轍機。今も動かすことはあるのでしょうか。 |
木津川駅のホームの端から汐見橋方向を見たところ。 |
木津川駅ホーム。古レールを使っています。 |
CARNEGIE 1910という文字が読めます。鉄鋼財閥カーネギー製造の古レール。 |
ホームのベンチからの眺め。荒れてはいますが一瞬タイムスリップしたような 気持ちになってしまいました。 地図を見てみる |
車内風景。昼間は2両もいらない、1両でも余りすぎ。しかし数は少ないですが 地元の人たちの大事な足になっているようでした。 |
木造の津守駅 汐見橋方面行きホーム。 |
南海本線岸里玉出駅の片隅にある汐見橋線ホーム。高野線とはつながっていません。 ここへ帰ってくると急に現在に引き戻されます。 |
岸里玉出駅の発車時刻表。ラッシュ時も閑散時もみなおなじ。やっぱり。 |
この汐見橋線は、いずれは汐見橋駅からまだ先へ延ばす計画があるとかで、 それでこのまま廃止もせずに残されているのだと聞きました。それであれば 複線のまま残してあるのも、うなずけるわけです。 それまでは当分の間、この寂れた状態のまま走り続けるのでしょうか。 サイト内 汐見橋線関連ページです 南海汐見橋線再訪 南海電鉄汐見橋駅 |
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