平成19年2月12日撮影 近鉄田原本線は旧大和鉄道の線路を引継ぐ奈良盆地のローカル鉄道。 西田原本から新王寺までの10kmを単線で約20分かけて走ります。 この日は、ほぼまん中の箸尾駅あたりまでを少し歩いてきました。 |
近鉄橿原線 田原本駅 田原本線の駅は別の所にあります。 拡大する |
田原本線は西田原本駅から始まります。西田原本駅への案内板。 |
田原本線に乗り換える乗客は、駅を出て踏切を渡って行きます。 踏み切りで待っているのはみんな乗り換える人たち。 |
踏切を渡ると突き当たりに西田原本駅が見えてきます。 拡大する |
新しく建て替えられた西田原本駅。 |
いつもの癖で、駅の裏側に回ってみる。 |
線路の延長線上に緩いカーブの少し怪しい道。西田原本でちょん切られた 大和鉄道の跡です。当初、大和鉄道は新王寺を出て西田原本を経由して 桜井まで通じていましたが、西田原本・桜井間は昭和19年に営業休止と なったまま廃止されたのです。 |
怪しい道はそのまま桜井へと通じる県道に合流しています。と言うか、 県道が大和鉄道跡に寄り添ってきています。そしてこのまま盆地の東部を 昔の線路のとおり斜めに横断して桜井市まで直行しています。 |
西田原本駅に残る低いホーム。階段が二ヶ所あります。 二つの階段の間隔から当時の車両の寸法を連想してしまいます。 |
田原本線には、路線名の田原本という駅名がありません。 |
やって来た新王寺行きの3両編成のワンマンカー。 この日は王寺経由で信貴山へ行くと思われる乗客で賑わっていました。 |
乗務員氏が3人もいるワンマンカー。ひとりは途中駅の駅員さん。 |
ひとつめの黒田駅で降ります。 |
線路沿いに新王寺方向へ歩きながら。 駅は黒田・但馬・箸尾と旧村ごとにひと駅づつあります。 拡大する |
このあたり、駅と駅の間はまだまだ広々とした田園地帯です。 |
次の但馬駅。このあたりから奈良盆地を南北に流れる川を何度も越えるため、 線路はゆるいジェットコースターみたいに上下にうねりだします。 拡大する |
但馬駅の駅前。電車が来るとき以外はほとんど物音がしません。 |
但馬・箸尾間。田んぼ道をまたぐ小さな鉄橋。 待っていると豆機関車が走ってくるような気がする。 拡大する |
しかし、やってきたのはやはり20mの電車。 |
箸尾付近。川の堤防に向って、惰性で速度を落としながら上ってきます。 |
ゆっくり川を渡ると今度はまた下り。 |
箸尾駅を出て築堤を上る西田原本行き。 |
箸尾駅。この線の駅はみんな新しく建て替えられています。 |
箸尾駅ホームから但馬・西田原本方面を見る。 |
箸尾駅では対向列車を待つ間、5分くらい止まっています。 拡大する |
箸尾駅の西方。桁下1.3mの小さなガード。一応衝突防止対策はしてありますが 昼間でも頭をぶつけそうでチョットこわい。 |
箸尾駅のある的場の町並み。 拡大する |
ここでえらいものを見つけてしまいました。 拡大する |
石材屋さんの倉庫にトロッコが置かれていました。今はすでに使われていないのか 植木鉢が乗っていますが、ちゃんとレールも固定されていてまだ動きそうです。 |
レールは3mくらいあって、その間を行ったり来たりしていたようです。 |
全体はこういう状態です。右側は作業場。 |
最後に、箸尾駅から新王寺方向を見たところ。 田原本線はここから新王寺まで、ニュータウン化した丘陵地帯を越えていきます。 大阪圏の都市開発の波打ち際にあるような近鉄田原本線。 それでも、この沿線には未だ破壊されていない大和の風景が多く残っています。 |