鳥取県智頭町の保存機関車

鳥取県の智頭町を車で走っておりますと、こんなものに出くわしました。
できれば、ぜひもう一度訪れてみたい場所です。07年9月16日撮影


鳥取県と岡山県を結ぶ国道373号線(智頭街道)の郷原から芦津の方へ入ってしばらく行ったところ。
道路の右側の山形小学校の前に、こんなDLとトロッコが置いてあります。しかもレールつき。



          森林鉄道向けの5トンクラスの機関車ですが、屋根のタンクが気になります。




        運転席内部。おもな装置はほとんど取り払われ、シートも木枠だけになっていました。




                台枠に浮き彫りにされている、「協三工業」の文字。




                            エンジンは三菱製




            車室の前方窓と計器版 何がどれやらさっぱり分からなくなっています。




落ち着いてよく見ると、機関車の傍らに説明板が。それによると、かつて近くに沖の山森林鉄道というものが
そんざいし、そこが廃線になった時から置き去りにされていたものを、土地の有志の方がここに保存したと
いうことでした。                 地図で見てみる



伊藤誠一氏著・ないねん出版発行の「林鉄の軌跡」に、この保存機関車と沖の山森林鉄道についての
詳細な記述がありました。以下は「林鉄の軌跡」を参考にさせていただきました。

沖の山森林鉄道は、堂山地区の芦津土場を起点に、各支線あわせて約18キロの路線が
大正11年から昭和43年までの間、各支線の開設と廃止を経ながら存在していたということです。

この機関車がこの地に保存されたのは、昭和58年ごろのことで、当時の画像も掲載されていますが
今の姿とは雲泥の差の、きれいに整備された状態で写っています。
この機関車の製造年や履歴は一切不明で、森林鉄道の廃止時、ほかのすべての車両は処分されたのに
なぜか、この機関車だけが取り残されて放置されていたとのことです。
 

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