雁多尾畑、通称かりんどばた。生駒山地の南の端の集落です。 不思議な地名をもつ山上の集落を歩きました。2015・5・23撮影。 レトロな街並み表紙 BACK NEXT 航空写真 |
まずは雁多尾畑の一番てっぺんあたりから南の方角を。羽曳野・富田林方面。 なだらかな斜面にはブドウ畑が拡がっています。 |
しかし道は急坂で少し行くとどんどん降りてしまいます。 降りるのは早くてこんど登るのが大変。 |
雁多尾畑の集落の中は、一番広い道でこのぐらい。車一台がやっと通れる広さ。 |
分かれ道もすべて坂道で平坦な道というものがありません。 |
側溝の水も所々滝になっています。水はきれい。 |
道路より低い所に家の軒が。 |
自転車では辛い坂道ばかりです。ここでは自転車は無用の長物。電動でもしんどい。 |
山の鞍部と言うか複雑な地形の上に出来た集落ですね。 村全体がどっちかに傾斜しているとか言うのではなく、ランダム極まります。 |
あまりにも急坂が多いのでついつい目にとまります。 |
玄関先も急な坂。 |
なぜこのような所に集落ができたのか。と思うような所です。 |
斜面が多いので自然と立派な石垣が目に付きます。 |
雁多尾畑の家は立派な豪邸が多いのも特徴 |
雁多尾畑のメインストリート。けっこう車も多いです。時にはここをダンプが通る事も。 |
両側石垣に囲まれた急な坂道 |
雁多尾畑のほぼ中心。立派なお寺の階段。 |
松谷光徳寺という古いお寺 |
元々は平安時代に立てられたお寺ですが1100年ごろ一度焼き払われ、その後1750年前後に建て直されたとのこと。 |
350年の歴史のある本堂にはおばあちゃん達の靴が。 |
松谷光徳寺は地元では松谷さんと呼ばれている真宗大谷派のお寺。 |
光徳寺山門前からの風景。 |
わきへそれると車の入れない急坂の道が多い。 |
細い道を行くとあっという間に下に降りてしまいます。 |
若干平地に近いところの町並み。雁多尾畑でこういう所は珍しいです。 |
いちばん平らな部分はお寺の敷地になっているのです。 |
少し行くとまたこういう急坂。 |
山襞にへばりつくような村、雁多尾畑。歩くうちにこの不思議な地名と、なぜここに村が?という疑問が湧きます。 |
その疑問は、雁多尾畑から南へ下った青谷と言う集落にある神社に来て解消しました。 金山彦神社。 |
この説明書きにもあるように、金山彦神社とは製鉄の守護神を祀る神社であり、この周辺では 古い時代に製鉄が盛んに行われていたとのこと。朝鮮の言葉で鉄・刃物のことを「カリ」とか「カル」と言い カリンドオバタとは製鉄・刃物作りに携わる人のいる場所という意味になるとの説があります。 「かりんど」は刈人と書くことも出来、「刈」の意味の中には鎌の事も含まれるそうなので、なるほど〜と頷けます。 この説明書に書いてある通り、神社の北方の高地は製鉄を営むのに最適な風が得られるとのこと まさに今の雁多尾畑の集落のある所がその場所なのではないでしょうか。 山の不便なところにわざわざ出来た不思議な名前の集落・雁多尾畑の謎が、だいぶ解消できました。 レトロな街並み表紙 BACK NEXT Copyright(C)2013〜Mahoroba, All Rights Reserved |